労務ニュース スマイル新聞

2011年7月 8日 金曜日

平成23年7月8日(第293号)...災害に強い土地についてのポイント

3月11日に発生した東日本大震災以降、私たちが住んでいる(これから住むことを検討している)場所の安全性に関心が高まっています。それは、地震の揺れや津波の被害だけでなく、液状化や不同沈下といった現象で大きな被害が発生したためです。そこで災害
に強い土地 (地盤のよい土地)について再確認してみましょう。
軟弱地盤に注意
地盤の強弱については、大きく分けると、丘陵地(洪積層)、台地(洪積層上のローム層)、低地(沖積層)の3つに分けられます。このうち、低地の沖積層に比較的軟弱地盤が多いと言われています。その中でも最も軟弱な地盤である可能性があるのは、湾岸部の埋め立て地です。液状化や不同沈下が起こる可能性が高く、地震の揺れが伝わりやすいエリアです。
 ただ、比較的地盤が強いといわれる台地や丘陵地であっても、例えば、斜面の場合、過去に人工的な地盤の変更が行われたケースもあり、その変更の仕方の質が問題となります。一般に切り土よりも盛り土の方がやや地盤が軟弱である可能性が高いです。さらに河川や沼、湖など砂や泥が堆積しやすい場所も、地盤が軟弱である可能性があります。
地名は土地の履歴書
  科学的な手段に頼れない時代には、その土地の状況を考えて地名を付けたと言われています。つまり、地名はその土地の履歴を凝縮した標語のようなものなのです。
(1)水域にちなんだ地名:軟弱地盤の可能性が高い
水戸・清水・川口・川内・寝屋川・白河・河内・綾瀬・池袋・沼津・泉大津・湖西・海南・近江・浪速  → 水戸は水門、近江は大きな海の意味です。
(2)水辺にちなんだ地名:水域に隣接する海岸、河岸、半島や島を表す地名。
横浜・浜松・灘・磯子・高砂・横須賀・新潟・江戸・松江・住之江・浦和・浦安・三浦・川崎・茅ヶ崎・尼崎・長崎・岸和田  → 江は入り江、浦は比較的小さな湾のことです。ちなみに当社の事務所が所在している地名は「墨江」少し北側の地名は「粉浜」といい、昔はこのあたりまで海岸があったそうです。
(3)さんずい・谷・沢・田のつく地名
河・池・沼・海・沖・潮・汐・洗・浮・渋・清・渡・滝・湘南・流山・越谷・渋谷・刈谷・藤沢・米沢・金沢・荻窪・溝口・深谷・浅草・秋田・成田・野田・町田・下田・磐田・田辺・梅田

                       (スマイルグループ 不動産鑑定士)

投稿者 イケダ労務管理事務所

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