労務ニュース スマイル新聞

2003年9月23日 火曜日

★第106号(9/23)職場におけるメンタルへルス対策★

 近年、職場生活等において強い不安やストレスを感じる労働者が増加し、さらに、業務による心理的負荷を原因として精神障害を発症し、あるいは自殺に至る事案が増加するなど、メンタルへルス対策に関する一層の取組みが重要な課題となっています。
 このため厚生労働省では、授業場において事業者がメンタルヘルス対策を進める上で実施することが望ましい事項について示した「事業場における労働者の心の健康づくりのてめの指針」を策定し、その普及、定着を図っています。
◆うつ病を軽視するな!
多くの自殺の背景には、躁(そう)うつ病、精神分裂病、人格障害、アルコール依存症、薬物依存など何らかの精神疾患が関与している。特に重症のうつ病では
一般人口に比べ自殺の危険度が20倍高いといわれている。朝早くに目覚める等の不眠の症状は要注意だ。
◆うつ病の4症状
(1)抑うつ気分 気分が沈み、訳もなく涙ぐむ。自己評価が極端に落ち込み、自信を失い自分を責める。後悔ばかりして絶望感が強まる。
(2)精神運動制止 思考能力が低下し、通常なら難なくできることに非常に多くのエネルギーが必要になる。なかなか仕事にとりかかれない、人に会うのがおっくう、決断がつきにくい。
(3)不安焦燥感 落ち着かずイライラしている状態。ひどくなると、じっとしていたり横になっていることもできず、部屋中を歩き回ったり、髪をかきむしったりする。
(4)自律神経症状 不眠、食欲不振など、うつ病に表れる身体症状。患者も家族も心の病気とは思わず、うつ病の診断にまで結びつかないことが多い。
◆周囲の人がうつ病患者にどう対応するか
・うつ病を疑ったら精神科専門機関の受診を勧める。(説明のつかない身体症状に注意。体調悪いのに、検査で何も見つからない場合、精神科医に 相談した方がうつ病の早期発見につながる)
・徹底的に聞き役にまわり、心の支えになる。
・患者を非難したり、安易な励ましは禁物。

投稿者 osaka-genova.co.jp | 記事URL

2003年9月 8日 月曜日

平成15年9月8日(第105号)...四半期連結開示


米国では既に1970年から四半期決算が義務付けられており、2000年からは公認会計士によるレビューが必要になりました。日本においても、既に一部の企業では投資家の要請に応えるため自主的に四半期業績の開示を行っており、それは年々増加しています。東京証券取引所はこうした動きに対応するため、2003年には「四半期業績の概況」を開示することを義務付け、さらに2004年からは「四半期財務・業績の概況」を求めることになりました。
開示のタイミングについても、投資家の要請に応えるために年々決算発表のタイミングが早まっています。例えば、大手電機メーカーでは2003年3月期決算でついにすべての企業が連結決算の開示を4月中に完了しました。これはまるで連結決算早期化競争とも言えるような状況です。
なぜこのような連結決算早期化が進んでいるのでしょうか。それは連結決算発表が遅いということは、決算発表に至るまでにいろんな無駄があって遅くなっているのだろうと投資家をはじめとする外部者から判断されてしまうということが一つです。さらに、その改善努力をしていないということは情報開示に消極的だと投資家から判断されるためというのがもう一つの理由です。実際、投資家によるこのような判断が結局、企業の株価形成にまで影響を与えているのです。













従って、連結決算開示のタイミングを早めるとともに、四半期連結決算の開示に対してもできるだけ積極的に取り組むことが、株主から経営を委託されている経営者にとっては死活的問題となってきています。          (スマイルグループ:公認会計士)

投稿者 イケダ労務管理事務所 | 記事URL

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