労務ニュース スマイル新聞

2010年6月 8日 火曜日

平成22年6月8日(第267号)...中 国 経 済

先週の日経新聞記事によると平成32年には、中国のGNPがアメリカを抜き、世界1位になるとの記事が掲載されました。2位がアメリカ、3位がインドそして4位が日本という順位になるとの予測です。
産業の空洞化
 奈良県には奈良県立大学という公立の大学がある。この大学の県外からの就学率は、97%、そして、県外就職率も同じく97%ということである。奈良県には、それだけ雇用を吸収できる産業が少ない。アメリカについで日本も生産拠点を中国他の新興国へ移し、産業の空洞化が起こり、国内での雇用チャンスが少なくなってきている。
中国の様子
 出張で、上海、蘇州、常州の3都市をよく訪問する機会がある。上海は、人口2,000万人、蘇州で350万人くらいか、常州でも200万人くらいの都市だと思う。経済が発展し工場団地が林立し、その規模も小さな工場でも3,000坪から1万坪規模、大きくなると数十万坪にも及ぶ大工場が個々の工場団地に並ぶ。産業が発展すれば、そこの雇用チャンスが生まれ、人が地方からどんどん集まってくる。そして、都市としても発展することになる。アパートがこれでもかと建築され、周辺には、スーパーマーケットができ、道路も整備される。地震が少ないこともあり、基礎工事が日本よりはるかに簡易であり、何よりも鉄骨を組まない。ほとんどのビルは鉄骨とセメントだけで組みあがっていくので、工期はとても短い。1年後に行くとどんどん高速道路や公共施設等のインフラが整備され、驚くほどのスピードで発展している。
 今までは、外資企業(日本、韓国、台湾、EU圏、アメリカ等)が中心で発展してきたが、そこで、技術取得した人たちが、ローカル企業へ就職し、どんどん技術力を付けてきている。まだ、品質面で甘さがあるが、それを補ってあまるほどコストが安くできるようになっている。これから、日系企業も、外資系企業との価格競争ではなく、中国のローカル企業との価格競争にさらされることになる。
 8年前に行ったときは、ワーカーと言われる、工場労働者の賃金は、月額1万円前後であった。人口14億人と言われる中国では、労働者の供給は無限にあると考えられていたが、やはり優秀な人材は、高い賃金で、より条件の良いところへ転職していく。そして、賃金もその時に比べると、倍近くまで上昇してきている。それでも、まだ、私の1ヵ月の通勤費にも満たない。
中国の今後
  こうしてみてくると、日経新聞の予測記事にもうなずける。経済成長力は、徐々に落ちてくるとは思われるが、まだ、当分の間、国際競争力は勝るであろう。中国からの観光客が、Made in Japan の商品を買っていく、それほど、Made in China の品質に課題はあるが、これも、数年経てば解消されるであろう。中国の競争相手は、今後、ベトナム、インド、マレーシア等人口が多く、まだ、賃金水準の低い国々になるであろう。            (スマイルグループ 公認会計士)



投稿者 イケダ労務管理事務所

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