労務ニュース スマイル新聞

2008年11月23日 日曜日

平成20年11月23日(第230号)...リスクアセスメント[5]


幾つかのリスクが検討・評価され、リスク低減が必要と判断された場合、原則としては、全てのリスクに対し、それらが許容可能リスク以下になるように対策を実施します。 
手順...(1)リスクの高いものから優先的に実施するように計画する。
   (2)様々なリスク低減対策案を出し合い、その中から最適な方法を選択する。
   (3)リスク対策案の実施前にその妥当性を確認する。
   (4)手順(1)で決めた計画に従い、リスク低減対策を実行する。
 リスクの程度によってどのような措置を取るか、その原則を決めておく必要があります。
リスクレベル 措    置
些細 措置不要。リスクアセスメント実施記録の保管も不要
許容可能 コスト効果の優れた解決策、またはコスト増加がない改善について検討する。管理を確実に維持するために、監視が必要。
中程度 リスク低減のための検討が必要。費用を十分検討し、実施期限を決め期限内に実行する。中程度のリスクが更に重大なリスクに関係している場合は、詳細なリスクアセスメントを行う。
大きい 大きなリスクが低減されるまで業務を開始することは望ましくない。リスク低減のために多くの経営資源を投入しなければならない場合がある。リスクに関係する作業について緊急的な措置を講じることが望ましい。
耐えられない リスクが低減されるまで、業務を開始することも継続することも望ましくない。多くの経営資源を割いてもリスクを低減する。不可能なら業務を禁止。
 リスク低減効果は一般的に(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の順序に従い対策を検討します。
リスク低減策の種類 対策の内容        具 体 例
(イ)本質的に安全な設備、機械等とする。 機械設備の改善によりリスクを低減する。 危険なシャープ・エッジをなくす。
有害な材料を無害な材料へ変更する。
(ロ)安全防護対策を採用す
る。 保護柵を設置する。
光線式の安全防護装置を採用する。
(ハ)保護具、追加安全対策
を採用する。 事故発生時に災害のひどさ、可能性を低減する。 安全帽、保護めがね等の採用
非常停止装置を設置する。
(ニ)使用上の情報により、
作業で災害を防止する 作業上で災害を防止する。 危険状態の表示、警告をする。
作業手順書に重要点を書き、重点管理する。教育訓練を実施する。
 「よく注意していれば、事故は防げるものだ。」と、事故の発生を従業員の不注意のせいにすることは、間違っています。人間は過ちを犯すものです。過ちを犯しても事故が発生しないようにするのが経営者、管理者の務めです。(スマイルグループ 社会保険労務士)



投稿者 イケダ労務管理事務所

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