労務ニュース スマイル新聞

2004年9月 8日 水曜日

★第129号(9/8)厚生年金基金加入継続に警告!★

 厚生年金保険の上乗せとした企業年金制度のなかに厚生年金基金制度というものがあります。国の構成年金の一部を代行して(※注)、厚生年金保険の老齢給付のうち報酬比例部分について基金から給付を行うもので、基金では企業独自プラスアルファ部分を加えた給付をすることになっています。
※注 代行制度:国の老齢厚生年金の給付のうち事前積立が可能な部分(報酬比例部分の一部)について、掛金の徴収、積立、給付を行う仕組み

 ところが、この厚生年金基金制度は、加入員の減少や保険料収入の伸び悩みに加え、長引く低金利による年金資産の運用成績の悪化などにより、基金の維持、存続が困難になっています。基金の運用利回りは、昨年度はプラスとなったものの平成12年度からのマイナス連続の影響は簡単には消せません。今までなら、5年に一度の掛金率の見直しの時期である財政再計算時に掛金率引上げで対応できていました。5年の間には、運用利回りの悪い時期もあれば良い時期もあり、それらが打ち消しあって、そう極端なことにならずに済んでいたのです。このようなマイナス運用の連続は基金始まって以来のことであり、各基金とも対応に苦慮し、代行返上、保険料の引上げや年金受領額の抑制を考えざるを得なくなるなど、多くの問題が生じてきています。脱退や解散も続出しています。厚生年金基金に加入されている事業所は、保険料を滞りなく支払っている場合でも、別途積立不足金の
負担が必要となります。まず、基金の積み立て不足をご確認ください。


投稿者 osaka-genova.co.jp

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