労務ニュース スマイル新聞
2003年8月23日 土曜日
平成15年8月23日(第104号)...マーチャンダイジングと商品力について
■マーチャンダイジングとは
アメリカのマーケティング協会の定義には、「企業のマーケティング目標を実現するために、ある商品、または、サービスを、最も有効な場所、時期、価格、数量で市場に提供することに伴う計画と管理」とされています。
これは、小売業者にとっては、商品選定・仕入計画・販売計画などに、相当します。
今回は、上記に必要な商品力の構成について、分析します。
■商品力の構成
1.商品の品揃え力
主力商品を中心に、商圏内で、同業他社の展示アイテム数を比較
(対象商品選定→調査対象の店舗選定→調査→アイテム比較
→自社マーチャンダイジング設定)
2.商品構成力
売場に、売れ筋商品が確保できているかを、再確認
(予算別実績把握→売れ筋商品・個数チェック→動向把握→展示個数チェック)
3.価格競争力
主力商品を中心に、商圏内で、同業他社の売価を比較
(対象商品選定→調査対象の店舗選定→調査→価格競争力比較→売価設定)
4.価格訴求力
チラシ・売場、接客において、お買得感が、お客様に伝わっているかどうかの
チェックをします
5.価値提案力
チラシ・売場・接客での商品の価値が、お客様に伝わっているかをチェック
■商品力とは
量(商品)・数(アイテム)が豊富で、品質が優れており、売れ筋が充分にあり、適切な価格であることは、もちろんのこと、その品揃え計画と、同業他社との比較により、商品の魅力を、充分にお客様に伝えているか、その結果が、売上高として顕著に反映されます。優れている店舗は、上記のポイントを充分に把握しており、また、個々のお客様からいただいた商品等への要望も、現場から、聞き逃さず、その声を上手に生かして、品揃えしています。大切なことは、店の事情で品揃え等をするのでなく、お客様の声をお聞きして、ご要望にお答えすべく、店を適宜順応させていくことです。
(接客販売 インストラクター)
投稿者 イケダ労務管理事務所